ドクターヘリの概要や運用について

ドクターヘリは医療機器を装備し、専門医や看護師が同乗して救急現場に向かい、患者に救命医療を施しながら救命救急センターに搬送する専用のヘリコプターのことで、救急医療用ヘリコプターともいいます。

目的は、現場に医療チームが出向いて初期治療までの時間を短縮することで、患者の状態を安定させたまま適切な医療機関に搬送し救命率の向上や後遺障害を軽減することです。高度な医療が提供できる救命救急センターなどの施設内やごく近い場所に配備されており、消防機関からの出動要請があれば、原則として5分以内に離陸して患者の元へ駆けつける体制を整えています。

日本で最も早くにドクターヘリを飛ばしたのは岡山県の川崎医科大学付属病院で、以降、導入の必要性が理解されながらもなかなか普及が進みませんでしたが、当初は国と地方自治体が半分ずつ負担することになっていた費用を国が9割負担することになったため徐々に普及が進んでいます。ドクターヘリの出動要請は原則として運航範囲内の消防機関がおこない救急車のように個人が呼ぶことはできません。

病院内にある救急救命センターが要請を受ければ医療スタッフを乗せて出動し、救急隊とドクターヘリが合流するランデブーポイントに向かい初期治療を開始します。運用については都道府県の枠に限らず、複数の都道府県による協議で実施することもできるため、例えば東北地方では隣県との相互乗り入れ体制を整えたり、富山県では岐阜県の一部の地域との共同広域運行の協定を結んだりしています。またドクターヘリの出動にかかる費用で患者の負担となるものは、ヘリコプター内で施された初期治療に要した治療費で健康保険が適用されます。医療機関までの搬送費はかかりません。

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