災害発生からドクターヘリ出動までの流れ

ドクターヘリは救急車と異なり、一般市民からの通報や要請で出動することはありえません。

必ず消防からの要請に基づいて出動することになっており、そこに至るまでに現場の瞬時の判断が積み重ねがあります。災害発生からドクターヘリ出動までは、以下のような手順を経るのが基本です。まず災害や急病人が発生し、同行者や目撃者、ときには負傷者(病人)本人から119番通報がなされます。119番通報は管轄の消防署につながり、消防本部司令室の判断により救急車に出動命令が下されます。この際、救急車には医師ではなく救急救命士が乗り込みます。負傷や病気の容態を瞬時に診断し、応急手当を施すことができる医療従事者です。

ここで通常ならば救急車で病院に搬送するところ、症状の重さにより、一刻を争う事態と現場の救急救命士が判断した場合は、消防本部司令室にその旨が報告されます。救急救命士からの報告を受けた消防本部司令室は、その報告に基づき傷病者の状態を改めて判断し、近隣の病院に搬送が可能か、搬送以外の手段が有効か、ドクターヘリを要請するか等をまた瞬時に判断します。この際、現場への交通状況なども考慮されます。

救命のため最も合理的であると判断されると、消防本部司令室は救命救急センターにドクターヘリの出動を要請することになります。要請を受けた病院は、ここで気象条件や受け入れ態勢などからヘリの出動可否を瞬時に判断します。ヘリには医師のほか、看護師が搭乗します。要請を受けてから数分以内に離陸できる態勢が整えられています。この間、救急救命士は救命処置を続けつつ、同時にドクターヘリとの合流のため、ランデブーポイントへ向かいます。これは、現場近くにはヘリが着陸できないことが多いため、救急車とヘリとの合流地点を予め何箇所も決めておき、出動の際はその中から一番近いポイントを利用して合流するというものです。

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